大学時代は文学部ですが、経済にも興味があったので地元の金融機関や保険業界などを中心に就職活動を実施。最終的に当庫に決めた理由は、人事担当者の笑顔です。すごくニコニコされていて「なんてほがらか！素敵！」と感動したんです。面接や会社訪問が形式的ではなく、心地よく迎えてくれたこともうれしかったですね。
　これまでの出来事で一番印象に残っているのは、5年目のときに異動した新店、延末支店での業務です。それまでは姫路北支店で窓口係を担当。この支店は地元に定着し、固定のお客様もたくさんいらっしゃいます。一方、延末支店は新店ですからお客様はゼロ。業務は同じ窓口係ですが、待っているだけではお客様は来てくれません。「どうすれば来ていただけるだろう？」と、必死で考える毎日でした。「とにかく支店の存在をアピールしなければ」と、パンフレットを折っては周辺のお宅をまわってPR作戦を展開。“たんしん”の名前をご存知でない方も多く、パンフレット一枚渡すのも簡単ではなかったですね。
　こうして1年以上、雨の日も風の日も外交活動を行った結果、努力が実って窓口に来られるお客様やATMをご利用になるお客様が増えてきました。苦労も多かったけれど、得たものもたくさんあったと思います。たとえば、外回りを経験することで度胸がついたこと。もう怖いものはありません（笑）。全員が一つになって取り組む喜びも味わえました。みんなでがんばったあの日々のことは、今も忘れられない思い出です。